犬は習性的に丸呑みにする傾向があるので、猫よりも圧倒的に食道内異物の発生率が高いです。
丸呑みして食道に閉塞を引き起こす代表的なものは、ジャーキーなどの犬用おやつ製品で、
その他、骨、釣り針、リンゴ、ひずめ、ササミ、豚足、牛すじなどがあります。
これらが食道内異物となり、食道に閉塞、炎症、壊死を引き起こし、最終的には食道穿孔となります。
食道内異物は、チワワ、ヨーキー、シーズー、ポメラニアンなどの小型犬種で多くみられます。
症状は、吐き気、吐出、唾液分泌過多、嚥下障害、嚥下痛、食欲不振そして嗜眠など、さまざまです。
食道内異物は、主に内視鏡下、場合によっては外科的に除去します。
写真は、ジャーキーを詰まらせた症例です。
無事に内視鏡で摘出することができました。
大きなジャーキーや骨は与えないように注意しましょう。